DJIインテリジェントフライトバッテリーの自己放電ポリシー」から、バッテリー保管時に自然放電(受動的な自己放電)が起こることがわかります。自然放電によって、バッテリー残量が非常に低い状態(通常では10%以下)になった場合、バッテリーのエネルギー貯蔵状態を回復するために、バッテリーへの充電を行う必要があります。バッテリー残量が10%未満の状態で放電し続ける場合、過放電が発生することによって、電極活物質の損傷を引き起こし、化学反応がしなくなる可能性があります。長期間の過放電はバッテリーセルに永久的な損傷を引き起こしてしまいます。深刻な場合はバッテリーの損傷が発生し、バッテリーを使用できなくなります。

 

過放電の予防について

リチウム電池の特性に基づいて、バッテリーの電源をオフにして保存した場合、バッテリーは極めて低い速度で電力を消費します。バッテリー残量が非常に低い状態で保管する場合は、過放電の問題が発生する可能性があります。バッテリー活性を保ち、バッテリー寿命を延長するために、バッテリーを10 日以上使用しない場合は、バッテリー残量を40~65%に充電した後、日陰で乾燥した環境に保管することを推奨します(環境温度22~28℃が最適)。また、3ヶ月ごとに少なくとも1回の完全な充放電を行った後、再度バッテリーの満充電を行ってから、機体に挿入してバッテリー残量を65%に消費後の保管を推奨します。

 

バッテリーのメンテナンスについて

1. バッテリーを10日以上使用しない場合は、バッテリーへの充放電を行い、バッテリー残量を40%~65%に設定した状態(3番目のバッテリー残量LEDが点滅する状態)で保管してください。

2. 3ヶ月ごとに1回の完全な充放電を行うことで、バッテリーを良好な状態に保つうえで、バッテリー寿命を延長することができます。完全に放電した状態で長期間保存した場合、過放電問題が発生し、バッテリーの故障が発生してしまう可能性があります。

3. 風通しの良い乾燥した環境でインテリジェントフライトバッテリーを保管してください。

4. バッテリー残量が極めて低いかつ長期間使用されていない場合は、バッテリーがスリープモードに移行します。このようなバッテリーを使用する場合は、バッテリーへの充電を行い、スリープモードを解除する必要があります。